2018.7.24

3D小説「bell」4周年と「ESCALOGUE」について

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ラ・シタデールの携わった代替現実ゲームの中でも代表作といえる3D小説「bell」
その「bell」が読者参加型Web小説として最初に更新を行ってから丸4年が経ちました。

当時は公式サイトを準備したり、後に控えるリアルイベントの詳細を詰めたりと目まぐるしい夏を過ごしていたのを覚えています。

しかし「bell」は未完の物語。“ソル”と呼ばれる3D小説ファンの皆さまに、この夏も「第3部」をお届けできなかったことを心苦しく思っています。

その代わりというわけではないのですが、かなり長い期間をかけて開発してきた謎解きボードゲーム「ESCALOGUE アリスと謎とくらやみの物語」が9月上旬に発売できることになりました。発売元は3D小説のグループSNE様です。

 

ESCALOGUE公式サイトのURLが「http://escalogue.3dnovel.jp/」なことからも分かるとおり、3D小説と縁の深い作品です。3D小説に携わってくれたクリエイターの一部が中心メンバーとなって作りました。

3D小説運営の公式Twitter(@superoresama)でも、ESCALOGUE告知解禁日にこのようなツイートをしています。

 

 

ラ・シタデールが制作している「代替現実ゲーム(ARG)」は、正直なところ参加するハードルが高いエンターテインメントです(その分、どっぷり浸かるとたまらなく面白いのですが)。3D小説も、わりと膨大なテキストを読み込んで「今なにが起きているのか」キャッチアップしつつ、定められた時間に合わせて待機しないと物語へ参加できませんでした。

ESCALOGUEはボードゲームという形で世に出ますので、プレイヤーの好きなタイミングで物語に参加できます。そう、ボードゲームではありますが「謎解き」と並ぶESCALOGUEのキモは「物語体験」です

ESCALOGUEは3D小説と世界観を共有したコンテンツでこそありませんが、我々スタッフが目指している“新しい物語体験を作りたい”という哲学から生まれた作品です(詳しくはESCALOGUE公式サイト内の座談会を御覧ください)。

制作の途上で何度かテストプレイを繰り返しています。そして、どの回でも非常に高い評価をいただくことができました。

まずは物語。パッケージイラストを見て「ちょっと怖いゲームのかな?」と思ったテストプレイヤーも、プレイを終えてアリスとの旅を終える頃には「アリスが愛おしい」と言ってくれたのが印象的でした。3D小説でもテキストを担当されていた河野裕先生が紡いだアリスの物語には、強い引力が込められていると私自身も感じています。

そして謎。こちらは8月にESCALOGUE公式サイトにて座談会パート2を公開予定ですので、そちらで語られる予定です。ただ、謎解きが得意でも苦手でも遊べるような謎になっている点も含めて完成した謎のクオリティにはとても自信があります。

 

最後に3D小説について。スタッフ一同、あの特別な体験を伴う物語を忘れたわけではありません。大人の事情も多々あるものの、何らかの形で「第3部」を世に出す準備は進めています。ESCALOGUEの制作と発売が、それを助けてくれるかも・・・と私個人は思っています。

2018年7月24日 ラ・シタデールLLC. 竹内ゆうすけ

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